涙が止まらなかった

一週間ぶりのラインをみた母は、焦ったようで電話がきた。「ごめんずっと携帯みてなくて」とのスタートだった。いつも二言目には、「お金大丈夫?」この言葉。病棟にいると確かに通帳をみているわけでもなく、今まで仕事をしていたから心配なんてしてこなかったのかもしれないが、娘に電話してきて必ず二言目には、お金の心配。これを半年近くされてくると相当辛かったようで我慢できなかった。親であれば、娘に3ヶ月以上合わない状況にいくらコロナとはいえ一言くらい「元気にしてる?風邪ひかないようにね」これぐらい言えてもいいはずなのに。。。。親ってなに??そうなってしまっていた私は涙が止まらなかった。幼少のころから、私は生まれたいといってないのに勝手に産み落として子供のことを頭ごなしに叱ったり、しつけという名の暴力が許せなくよく親に向かって「なんで私を産んだの?」よくいっていた私だからこそ親が子供を持つ覚悟をしたくせにこんなに親が子供を苦しめるのが許せなかった。なりたくてなったわけじゃない「うつ」確かにそんな病気と闘っている母に向かって怒りを我慢できない私のほうが狂っているのでは?と後々反省はしたが、私は病院のドクターでもなく看護士でもない。いつまでも優しい相槌をうてるわけない。だって過去には戻れなく、今日この瞬間もすでに過去になり、毎日は進んでいくから・・・・。私にできることは、精一杯全ての手続きも含めやっている。病気と闘う、時を見つめ直す、これは本人しか乗り越えられないから。キツすぎたかもしれないが、誰かが言わなくちゃいけない。良いことばかりは続かない。母の人生は、もちろんそれまで大変だったこともあるけれど両親の介護もなく、子供にも恵まれ、なに不自由なくつい最近までいたはずだ。それが少し壊れた中で辛いのもわかるが、私も親族もみんな辛いんだよ。あなただけじゃない。むしろコロナにかかる心配もなく、療養できる、自分のことだけを考えられことがどれだけ、恵まれているか忘れないでほしい。